ベトナムで事業展開をしていくにあたってデジタルマーケティングを外すことはできなくなってきています。この国の特性として日本と違いとにかく若く、早いということが挙げられます。そんな彼らを相手にするデジタルマーケティングは、日本よりも複雑でスピード感を求められることとなります。主要なSNSはFacebook、Zalo、そして最近ではTikTokが大きな影響力を持ち始めています。これらのプラットフォームの特性を理解して、戦略的に活用することが非常に重要です。
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ベトナムにおけるメインとなるSNS
ベトナム人がほとんど利用しているSNSとしてはFacebookとZaloという2つのSNSが挙げられます。これらのプラットフォームは、16歳から64歳のインターネットユーザーの間で高い利用率を誇り、それぞれの利用率はなんと93.8%と91.3%という形で、利用している人はほとんどいないという状況となっています。
Facebookの役割と利用状況
Facebookは、ベトナムのユーザーにとって日常生活の不可欠な部分となっています。ユーザーは、友人や家族とのつながりを保つため、または新しい友人を作るために、毎日数時間をこのプラットフォームで過ごしています。Facebook上での相互作用は、単に投稿を共有したり、コメントを残したりするだけでなく、グループに参加して特定の趣味や関心事を共有することも含まれます。このような活発な交流は、Facebookがいかにベトナムのデジタルマーケティング戦略において重要なSNSであるかを示しています。ベトナムに存在している企業もほぼ100%と言えるほど利用しており、主にブランド認知度の向上、製品やサービスのプロモーション、顧客との直接的なコミュニケーションにFacebookを効果的に利用しています。
Zaloの特徴とビジネス利用
一方、Zaloはベトナム発のメッセージングアプリで、ユーザーに対する直接的なメッセージ送信、音声通話、ビデオ通話などの基本的なコミュニケーション機能を提供するだけでなく、広告配信、オンラインショッピング、決済サービスといったビジネス向けの機能も備えています。Zaloのオフィシャルアカウントを通じて、企業は製品情報の更新、プロモーションの告知、顧客サポートなどを手軽に行えます。Zalo上でのキャンペーンや広告は、ターゲット顧客に直接届けることができるため、マーケティング活動の効果を最大化することが可能です。また、Zaloショップを利用することで、企業は自社の商品やサービスを直接ユーザーに販売することができ、Eコマースなどとの連携も重要です。
FacebookとZaloはベトナムにおけるデジタルマーケティングにおいて非常に重要な役割となります。これらのプラットフォームを活用することで、企業は効率的にターゲット顧客にリーチし、ブランドの認知度を高め、市場での成功を加速させることが可能です。ベトナム市場において競争力を持ち、成長を続けるためには、これらのプラットフォームの最新のトレンドと利用者の振る舞いを理解し、それに応じたマーケティング戦略を立てることが不可欠です。
一方日本では人気のあのSNSがベトナムでは不人気となっています。
Instagramの利用率減少
Instagramは、グローバルに広範囲なユーザーベースを持つソーシャルメディアプラットフォームですが、ベトナム市場では利用率が減少しています。2022年から2023年にかけて、130万人という大きな数のユーザーが離れたという数値があり、利用率としては11.2%減少したことを意味します。さらに、2022年10月から2023年1月の短期間でも、45万人の減少(-4.2%)が見られました。これらの数字は、Instagramの魅力が衰退しており、ユーザーが他の新しいプラットフォームへと流れていることを示しています。ではその行き先はどこなのか?
TikTokのユーザー増加
一方で、TikTokはベトナム市場において著しいユーザー増加を遂げています。2022年から2023年にかけての増加数は990万人にのぼり、これは24.9%の増加率に相当します。この数字は、TikTokがベトナムにおいて急速にアクティブユーザーベースを拡大していることを示し、新しい世代のユーザーに特に魅力的なプラットフォームであることを反映しています。しかし、2022年10月から2023年1月にかけては、120万人の減少(-2.4%)も見られ、短期間の変動性も伺えます。
Instagramの利用率減少は、特に若年層の間で新しい形式のコンテンツ消費が好まれていることを示しています。この傾向は、企業やブランドがInstagramに依存するデジタルマーケティング戦略を再考する契機となり得ます。一方で、TikTokの急成長は、短いビデオコンテンツがユーザーに強い魅力を持っていることを示しており、マーケティング活動においてもこの形式を活用する価値があることを示しています。
とはいえ、注意しないといけないことはこれらは立直したい属性によって大きく異なってくることです。例えばマスではなく、最先端トレンドやエンターテイメントに紐づくようなものをベトナム都市部で広めていく場合には、そのような西洋的なクラスタにいるベトナム人の若者にとってはFacebookは古臭いと感じているようで、インスタグラムのDMを中心に情報交換やメッセージのやり取りを行なっているというような現地のミクロ目線の事実などもあります。
出展:wearesocial2023グローバルレポート /DATAREPORTAL2023ベトナムレポート
ベトナム市場での成功事例
これらのようなメインとなり得る4つのSNSの利用をどのように、どういった目的で実施していくかをしっかりと見定め実施していくことが重要ですが、もっと重要なことは現地目線で現地の文化としてコミュニケーションをしっかりととっていくこと。継続することとローカライズすることが1番重要です。
まとめ
ベトナムでのデジタルマーケティング戦略を成功させるには、Facebook、Zalo、そして成長を続けるTikTokのようなプラットフォームの動向を理解し、それらと自社製品や自社ブランドのターゲットとの関係値などを包括的に考えて戦略的に運用することが重要です。急成長を遂げるベトナム市場ではトレンドの移り変わりも速度が非常に早いため、常にデジタルマーケティングのトレンドを注視しておくことが重要となります。
ベクトルでは様々な企業のベトナム語でのSNS運用を実施しています。お気軽にお問合せください。
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